韓国映画レビュー　やらわ行

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韓国映画レビュー　やらわ行　　　ネタバレ注意！　　　　

　

や行
ら行	ラスト・プレゼント　　ラブストーリー　　リメンバー・ミー　　猟奇的な彼女
わ行	我が心のオルガン　　私にも妻がいたらいいのに　私の頭の中の消しゴム　　ワニ＆ジュナ　　悪い男

　

ラスト・プレゼント	見た日…2005/3/29　ビデオ製作年/2001 監督/オ・ギファン出演/イ・ジョンジェ　イ・ヨンエ
売れないコメディアン・ヨンギ（イ・ジョンジェ）と彼を支える妻・ジョンヨン（イ・ヨンエ）。ヨンギにようやくチャンスが訪れたころ、ジョンヨンは不治の病に侵されてしまい…。イ・ジョンジェさんもイ・ヨンエさんも大好きです。この映画はかなり泣きました(>_<) ひっくひっくするほど…。泣きたい時に見るといいかも。イ・ヨンエさんの学生時代の役でキム・テヒさんが出てます。ジョンヨンは心の中ではヨンギをずっとずっと愛していながらも、ヨンギには冷たく叱咤する妻。それもこれも彼女は不治の病で、売れないコメディアンである夫をひとり置いていかなくてはならないため…。幼い子供を亡くした時に、2年もお笑いの仕事に戻れなかった弱い面のある夫を心配し、病気のことも隠して、自分が亡き後も仕事ができるよう、強くなるようにひたすら厳しく接する。寝室が別なのも、痛みを知られたくないからかもしれない。一方ジョンヨンの病気を知ったヨンギ。聞いた時に全力で家に帰るヨンギの姿にまた涙。妻が隠していることを知り、自分も知らないふりを通すヨンギ。ジョンヨンのためにと、仕事もがんばり、彼女が会いたがっている人を探し、体に良いという漢方薬を買い、結婚を反対されていた親に会いに行き、彼女のことを家族として認めてもらえるよう説得する。ジョンヨンが倒れ、またすぐ退院するという彼女に、ヨンギは知っていると言うものの、それでも人違いだと言うジョンヨン。病気で辛く怖いはずなのに、自分のことよりヨンギの心配をする彼女に涙が止まりません。この日始めて、ヨンギに素直になり、「一緒に寝て」と言うジョンヨン。ずっとこうしたかったはずなんです。そして詐欺師（キム次長）が探していたジョンヨンの初恋の人は、ヨンギでした…。子供の頃からずっとヨンギだけを見てきて、みんなを笑わせたいという夢をずっと一緒に見てきたのです。ジョンヨンからの最後の手紙、「一人残していくのは心が痛むけど、その痛みもあなたへの贈り物になれば…。あなたが私にとって最高のプレゼントだったように…。」ここはもう号泣です。

ラブ・ストーリー	見た日…2005/3/1　DVD 製作年/2003 監督/クァク・ジェヨン出演/ソン・イェジン　チョ・スンウ　チョ・インソン
偶然に導かれた母の初恋を軸に、母娘2世代の甘く切ない純愛を独特のタッチで綴った恋物語。ソン・イェジンさんはこういう初恋ものにはぴったりですね。ラブストーリーの女王と言われるのもわかります。チョ・インソンくんは、この映画ではちょっといまいちかな…。他のふたりに負けてる気がしちゃいました。そしてチョ・スンウさん、ジュナのあの笑顔が忘れられません。旅行中の母の35年前の手紙から、母の初恋を知るジヘ（ソン・イェジン）。その手紙には父ではない人の名前が…。母・ジュヒ（ソン・イェジン）とジュナ（チョ・スンウ）の初恋がすごく純粋で真っ直ぐで、とてもせつない…。ふたりでいる時の「君を好きなことしか取り柄がない」というジュナの無邪気な笑顔がすごくいい！いかにも恋してるって感じです。思いあってるのに、友人テスとの関係やら身分の違いや何やらで、結ばれないふたり。ジュナは身を引くことを決め軍隊に入ってしまう。「お願いだから生きて帰ってきて。」と泣くジュヒ。何年後かに再会した時に、目が見えなくなったことを隠し、結婚したと嘘をつくジュナ。彼女を思ってるからこそ…。母の初恋に比べると、ややジヘの恋は共感しにくいかも。サンミン（チョ・インソン）になぜ惹かれたのかが、いまいちわからない。ラストのオチは少し前に気がついたものの、感動した。ジュナ、よかったね…。ジヘは、旅行から戻った母に何と伝えるのかな？ DVD特典で監督の解説がついていて、ひとつひとつのシーンに込められた思いがよ～くわかります。それとあちこちで流れる音楽がすごく良い。

リメンバー・ミー	見た日…2005/9　衛星劇場製作年/2000 監督/ 出演/キム・ハヌル　ユ・ジテ　ハ・ジウォン
1979年、皆既日食の日。女子大生のソウン（キム・ハヌル）の持つ古い無線機から、イン（ユ・ジテ）と名乗る青年の声が聞こえてきた。やがて同じ大学に通っていることがわかり、ふたりは会う約束をするが、いくら待ってもお互い会えない。実はインは2000年に生きる若者だったのだ…。どうもファンタジーものって一歩引いたところで見てしまうんだよね…。もっと素直に見ないと…。 21年の時の壁を越えて無線機で交信するソウンとイン。話をするうちにインの両親が自分の親友と好きな人・トンヒだということに気づき、自分がトンヒと結ばれればインはこの世に存在しなくなるということになってしまうことに…。ソウンも辛いけど、インにとっても辛いよね。ユ・ジテくんはやっぱりいいですね～。雰囲気がいい！

猟奇的な彼女	見た日…2005/1　TV（吹替）製作年/2001 監督/クァク・ジェヨン出演/チョン・ジヒョン　チャ・テヒョン
可愛い顔して実は強烈キャラの「猟奇的」な女の子と、ちょっと頼りない男の子の青春ラブ・コメディー。まさにハマリキャラのふたりです。「ぶっ殺されたい？」が口癖の猟奇的な彼女と、女っぽく頼りないキョヌ（チャ・テヒョン）。このふたりがかなりお似合い。ヒールを履いて歩かされるシーンがおもしろかったな。電車で偶然出会い、彼女に振り回されるキョヌ。ちょっと迷惑していながらも、彼女がふと見せる寂しげな表情に気づき、彼女を救えればと思ってる。でも彼女の傷は深く…。あっと驚くラストはよかった。あ～そうだったの～という感じ。だから最初のシーンで、彼女はキョヌを見て「ダーリン」と言ったのね。なんかうれしいラストでした。

我が心のオルガン	見た日…2005/9　衛星劇場製作年/1998 監督/イ・ヨンジェ出演/イ・ビョンホン　チョン・ドヨン　イ・ミヨン
山里の小学校に遅く入学した17歳の女の子・ホンヨン（チョン・ドヨン）は新任教師のスハ（イ・ビョンホン）に惹かれ初恋をする。だが、彼女の願いも虚しくスハは同僚の女教師に惹かれていく…。チョン・ドヨンさんて本当に女優ですね。これだけ演じきれば自分でも楽しくて仕方ないんじゃないかな。なんせ小学生役ですから…。ちゃんと解けこんでるのがすごい…。ストーリーはシンプルな初恋の話です（笑）田舎に赴任してきた教師を一途に思い続けるものの、別れの時がきて初恋のまま終わってしまうのかと思いきや、初恋は叶ったようですね。心温まる映画でした。

私にも妻がいたらいいのに	見た日…2005/9　衛星劇場製作年/2000 監督/パク・フンシク出演/チョン・ドヨン　ソル・ギョング
話をする相手もなく、恋人ともうまくいかない銀行員のボンス（ソル・ギョング）は、彼を熱いまなざしで見つめるウォンジュ（チョン・ドヨン）の姿に気づき…。映画のような派手なラブストーリーじゃなくて、本当にありそうなラブストーリーです。チョン・ドヨンさんはイケてない塾講師を自然体で演じてます。ソル・ギョングさんもどこにでもいそうなごく普通のおじさんを演じてます（笑）だからこそ応援したくなり共感できる映画ですね。

私の頭の中の消しゴム	見た日…2005/8/25　DVD 製作年/2004 監督/イ･ジェハン出演/チョン・ウソン　ソン・イェジン
不治の病で記憶を失ってしまう女性とそんな彼女を見守らなければならない男性の切ないラブ・ストーリー。話の土台は日本のドラマ「Pure Soul～君が僕を忘れても」です。このドラマは大泣きした記憶があります。何よりチョン・ウソンさん、かっこよすぎです♪それだけで見る価値あり？スジン（ソン・イェジン）がコンビニでコーラを買ったのに忘れて取りに戻ったら、コーラを飲んでるチョルス（チョン・ウソン）がいて、取られたと勘違いするのね。この頃からスジンはもうアルツハイマーの症状があったんだね…。でもスジンがコーラを忘れなかったら、出会ってなかったふたり。皮肉なもんです。段々記憶を失っていくスジン。ある日、仕事に行くチョルンに、「ヨンミンさん、愛してる」と言うんだよね。チョルンも「俺も」と笑顔で答えるんだよ(>_<)　新しい記憶から消えていくらしいから仕方がないんだけど、悲しすぎる…。でも後で急に記憶が戻ったスジンがチョルンに申し訳なくて、手紙を書くて出ていくんだよね。これもまた号泣。涙なしでは見られない映画です。

ワニとジュナ～揺れる思い～	見た日…2005/3/6　DVD 製作年/2001 監督/キム・ヨンジュン出演/キム・ヒソン　チュ・ジンモ　チョ・スンウ
恋人・ジュナ（チュ・ジンモ）と同棲中のワニ（キム・ヒソン）の下に、留学していた義理の弟で彼女の初恋の人でもあるヨンミン（チョ・スンウ）が帰国するとの連絡が入る。ワニはジュナと同棲していながら、ずっとヨンミンへの想いを絶ちきれなかったんだね。ジュナに愛されて幸せなはずなのに、満たされない思いを持ってる。一方のジュナはすごくワニを大事にして、ワニを優しく包む。おとなしいワニを理解してくれてる感じが伝わってきた。ヨンミンが帰国することになって、揺れ動くワニ。ジュナが家を出て、ジュナの存在の大きさ・優しさに気づき、ジュナを選んだのね。ワニとヨンミンの初恋の回想シーンがよかったな。なにせチョ・スンウさん、回想シーンしか出てきませんから。ワニのニオイを嗅いだり、眉を書いてあげるなんて言ってキスしちゃったり、禁断の恋じゃなかったらな～。キム・ヒソンさん、キレイでした。

悪い男	見た日…2005/12/1　DVD 製作年/2001 監督/キム・ギドク出演/チョ・ジェヒョン　ソ・ウォン
ヤクザのハンギ（チョ・ジェヒョン）は街で見かけた女子大生ソナ（ソ・ウォン）にひとめぼれし、いきなりその唇を奪う。そのときからソナの人生は変わった。本屋で落ちていた財布をカバンに入れたのがきっかけで、娼婦街に売られてしまう。しかしそれを仕組んだのはハンギだった…。これが究極の愛なんかね～。普通の女子大生があっという間に売春婦に墜ちていき、もうその世界から抜け出せなくなり、更にはそれを仕組んだ男を愛しちゃんなんてね…。このふたりが生きてくには、やっぱりそれしかないんでしょうね…。チョ・ジェヒョン氏はセリフは一言しかありません。しゃべった時はびっくりしました（笑）

　　　